天衣無縫について

天衣無縫について 天衣無縫のタイトル

1993年春。
私たちは、当時まだ知られていなかったオーガニックコットンを原料に、
日本でオーガニック製品の製造・販売をはじめました。

オーガニックとは、
共に生きること。

わたしたちが目指しているのは、
原料生産から最終製品まで、
「自然を生かした、ここちよく美しいものづくり」です。

オーガニックなものづくりを通して、
人と人、人と自然が共生するにふさわしい暮らしを
お客様おひとり、おひとりにお届けいたします。

オーガニックをスタンダードに。

天衣無縫について
私たちの「Organic」

私たちの「Organic」 天衣無縫のタイトル

天衣無縫とは、天女の衣には縫い目がないことから転じ
「細工をした跡がなく、自然に美しくつくられていること」を意味します。
目指すのは「自然を生かした、ここちよく美しい」製品づくりです。

ものづくりの姿勢

現代の主流なコットン栽培には多量の農薬や化学肥料による土壌汚染、
農家の方々の健康被害や長時間労働の強要、児童労働など、
さまざまな問題が存在しています。

農薬や化学肥料を使わないオーガニックコットンは、
これらの環境・社会問題を解決する方法の一つです。

日本には未だ、オーガニックコットンについての明確な基準がない中、
私たちは、世界基準のオーガニック認証を取得した、
確かなオーガニックコットンを原料に使用することにこだわり、
ものづくりを行っています。

同時に、国内の信頼できる工場との相互協力によって、
より高品質な、日本製のオーガニックコットン製品の普及に努めています。
そして、天然素材そのものが持つ色やかたち、
昔ながらの技術を大切にし、
自然を生かした美しいものづくりを目指しています。
天衣無縫はものづくりを通して、
人と人、人と自然が共に生きる暮らしを実現いたします。

私たちの「Organic」への想い
オーガニックコットンについて

オーガニックコットン
について

天衣無縫は、自然を生かした、ここちよく美しい製品づくりを目指しているオーガニックコットンのブランドです。「オーガニックコットン」と聞くと身体や肌にやさしいというイメージが強いですが、天衣無縫がオーガニックコットンを選ぶ理由は、地球や自然環境、そしてコットンの生産に携わる人たちの労働環境に配慮したいからなのです。

オーガニックコットンとは

about Organic Cotton

オーガニックコットンとは、農薬や化学肥料を3年以上使用しない農地で、有機肥料を用い、自然の生態系にできるだけ負荷を与えず、農家の方の健康にも配慮した方法で育てられたコットンのことです。また、非遺伝子組み換えの種子を使用することもルールに含まれます。
天衣無縫では、主にアメリカやインド、季節によってはトルコのオーガニックコットンを使用しています。商品や生産時期によって、数種類を混ぜて使用することもあります。天衣無縫で使用しているどのオーガニックコットンも、きちんと認証が取得されたものです。

オーガニックコットンとコットンの違い

Difference between Organic Cotton and Cotton

農薬を使用して栽培されたコットンでも収穫後の残留農薬は非常に少なく、オーガニックコットンと比べても品質には大きな違いはありません。天衣無縫では、自然の恵みをたくさん受けて大切に育てられたオーガニックコットンなので、その後の製品になるまでの過程でも極力化学処理を行わない方法でのものづくりを心掛けています。
オーガニックコットン製品を選ぶことは、その土地の生態系を守ること、そして農家の方の健康や安全を守ることに繋がります。最近では多くのブランドでオーガニックコットン製品を見かけるようになりましたが、それでもオーガニックコットンの生産量は世界のコットン総生産量のうち、1%にも満たない状況です。私たちがオーガニックコットンを選び使用することで、少しでも生産量が増えていくことを目指しています。
天衣無縫はこれからも、オーガニックコットンを使用したものづくりを通して、人と人、人と自然が共に生きる暮らしを実現していきます。

コットンに関わる問題

Issues related to Cotton

通常の農法で育てられるコットンには、大量の農薬や化学肥料が使用され、収穫前は落葉剤が使用されることもあります。農薬などの過剰な使用は、その土地の生態系を壊し、地下水の汚染にも繋がります。さらに、生産地によっては、危険な農薬の散布方法による農家の方への健康被害や労働問題など、環境問題だけでなく生産者に関する問題も引き起こしています。
例えば、コットン生産大国であるインドは、小規模生産者が多い国として知られています。農作物であるコットンの生産は気候に左右されることが多く、また、国際価格による影響もあり、小規模生産者には安定した収入を得ることが難しい状況があります。インドでは遺伝子組み換えのコットンが普及しており、今ではインドで生産されているコットンの内、90%以上が遺伝子組み換えのコットンと言われています。インドでは特にBtコットンというハイブリッド種の遺伝子組み換えのコットンが広がっており、特定の害虫に対して殺虫性を持つ遺伝子が埋め込まれています。コットンの栽培では害虫との戦いが多く、殺虫剤を減らす目的でこのBtコットンは開発されました。このBtコットンを生産すれば害虫に耐性があり収穫量を高めることができるとされていましたが、新たな害虫が発生すると、結局殺虫剤を使用することになります。Btコットンの種子は通常の種子よりも高価な為、借金をしながら購入する農家の方も少なくありません。さらに、殺虫剤は使用すればするほど、どんどん必要な量が増してしまうので、借金が増えてしまい、返済ができずに自殺に追い込まれてしまうということが多く報告されていることも事実です。
また、コットン生産の過程における児童労働も問題となっています。コットン収穫の際に労働者を雇えずに児童労働に頼るケースや、遺伝子組み換えコットン種子の生産の際に必要な受粉作業に、安価な子どもを労働力として使用している現場もあります。コットン栽培に従事する子どもたちは学校に通えず教育を受ける機会を逃してしまい、貧困のループから抜け出すことが難しくなってしまいます。