オーガニック超長綿とヤクの出会い

冬の定番あたため雑貨

ヤクとオーガニックコットン

ヤクをブレンドした靴下雑貨の販売を始めたのは、10年程前のことです。コットンだけでは出せなかったあたたかさを備えられたこと、好みが分かれにくい自然なカラーが身に着けやすいことから、年々リピーターのお客様が増えています。
ほかの獣毛繊維と比べてチクチク感が少なく、昨今の暖冬続きで薄手でもあたたかい冬小物が求められる傾向も相まって、いつのまにか天衣無縫の冬の定番シリーズに成長しました。

オーガニック超長綿とヤクの出会い

ヤクってどんな動物?

ヤクは寒冷地方の草原やツンドラ、岩場などに生息するウシ科の大型動物です。標高4,000~6,000m、氷点下30度という限られた動物しか生息できない厳しい環境で生活しています。
全世界で1,400万頭と推定されているヤクですが、ほとんどがチベットや青海、四川西部に分布しているといわれています。
そんな極寒にも耐えられるように、蹄あたりにまで達するほど長い毛に覆われています。
ヤクの毛は季節ごとに生え変わることがなく、暖かい体毛で厳しい環境で生き抜いています。

オーガニックコットン天衣無縫 ヤクとオーガニックコットンのあたため雑貨シリーズ ヤク画像

ヤクの毛が重宝される理由

まず、一番の特徴は非常に温かい素材ということです。
ヤクの毛は2層になっており、外側の毛は長い刺毛(さしげ)で覆われています。内側の毛は短いですが非常に細く断熱の役割をしています。
「ヤクとオーガニックコットン」シリーズには、自然に抜け落ちたり梳いたりして集めた内側の毛を使用しますが、1頭から僅か100gほどしか取れない大変貴重な素材です。
実際の商品に使用しているヤクの毛は2割以下ですが、それでも充分に温かさを感じることができます。それは、ヤクが寒冷地でも生き抜くことができるよう非常に温かい毛に発達したからといえます。また、ヤクの毛は縮れていて暖かい空気をため込んでくれるので抜群の保温性を発揮します。
次に、獣毛の中でも肌あたりがやわらかいことが挙げられます。カシミヤとほぼ同等といわれるほど細くてやわらかい素材で、表面もなめらかなのでチクチクしにくく、ウールが苦手な方にも一度お試しいただきたいです。
また、ヤクの毛は丈夫で摩擦に強い性質を持っており、お洗濯を重ねても毛玉になりにくいので長持ちします。長く使用する上で重要なメリットです。
そして、通気性に優れているので、あたたかい室内で急に汗をかいても湿度を外に逃してくれるので蒸れにくいという嬉しい特徴もあります。秋口から春先まで重宝する理由です。

オーガニックコットン天衣無縫 ヤクとオーガニックコットンのあたため雑貨シリーズ ホールガーメントリブソックス画像

ヤクだけじゃない、オーガニック超長綿のメリット

「ヤクとオーガニックコットン」シリーズでは、前述したヤクの毛と、オーガニック栽培された超長綿をブレンドした糸を使用しています。
コットンは繊維長(=繊維の長さ)によって分類分けされており、短繊維綿、中繊維綿、長繊維綿、超長繊維綿の大きく4つに分類されます。通常衣料品に使用されるコットンは繊維長が21mm以上の中繊維綿や28mm以上の長繊維綿ですが、35mm以上の超長繊維綿(超長綿)は生産量が少なく大変希少なため、高級綿でもあります。特にオーガニック栽培をしている超長綿はさらに希少で、コットン生産量の内、0.01%しかありません。

オーガニックコットン天衣無縫 ヤクとオーガニックコットンのあたため雑貨シリーズ オーガニック超長綿画像
そんな超長綿の大きな特徴は、糸にしたときの肌あたりの良さと、毛羽立ちの少なさです。
ヤクの毛はとてもやわらかい素材ですが、やはり獣毛のチクチク感を無くすことはできません。超長綿とブレンドすることで、温かさを備えながら、さらに肌あたりを良くすることができます。

人工的に発熱や断熱を備えた機能性の素材も増えていますが、直接肌に触れるものは、ぬくもりを感じる自然素材を選んで、快適な冬をお過ごしください。

「ヤクとオーガニックコットン」シリーズ

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