夏になったら海へ行こう 吸水速乾 TM SPORTS ロコサトシ ビーチタオル

海から離れて、もうずいぶん経ってしまった。
高機能タオルができた。
TM SPORTS、その名の通り、アクティブなシーンにぴったりのタオル。
吸水アクリルとオーガニックコットンのコンビネーションで、抜群の吸水と速乾性を実現。
同程度の綿生地と比較した場合、綿の生地は75分後にも水分が48.8%残っていたところが、TM SPORTSシリーズは、なんと17.4%だという。
吸水速度は1秒。まさに即・吸うタオル。
それから、ビーチタオルもできた。
大きさは90cm×180cm、砂浜や芝生に敷いて、ゴロっと横になりたいサイズ。
横浜を代表する芸術家、ロコサトシさんがデザインしたタオルだ。
鮮やかな配色、筆の勢いをそのままにインクジェットで表現した。
家の中にとどまらず、アウトドアでも使いたいタオルがたくさんできた。
ずいぶん離れてしまったけれど、これはやはり、海に行かなければいけない気がする。
海が好きなひとは多い。
あるひとは葉山の出身で、実家からは歩いて30秒で海へどぼん、大人になってまで、遊ぶといえば海だったそう。
横浜に越してきて、選んだのはやっぱり海っぺり。
「横浜の海なんて、あまりきれいではないでしょう」とからかってみたけれど、
鷹揚に笑うばかり。
風の静かな日に、そのひとの家を訪れたことがある。
古い、エレベーターのついていない団地の階段をてくてくと上がった。
ベランダには大きな葉の観葉植物の鉢があり、その隙間からベイブリッジと、曇天を映してくすんだ海が見えていた。
海が好きな人は、たいてい釣りも好きだ。
「釣りはお魚さんとの会話なんだよ」と豪語するのは、今年還暦を迎えるおじさんで、
夜ごと竿を携え、黄色いスクーターを駆って磯子方面まで行くそうだ。
大昔のことになるが、一度だけ、一緒に連れていってもらったことがある。
おじさんは何匹か吊り上げていたようだったけれど、こちらはまるきりの坊主で、ぴくりともしない竿を片手に遠くの工場夜景を眺めていた。
海で遊んだ、といえば公園だ。
小さいころ、ジョギングをする父に連れられて、臨海公園に行った。
波の向こう側に陰ったビルを眺めて、「あれがアメリカなんだな」としたり顔で考えた。ホホエマシイ記憶である。
横浜港は入り江だ。
波間の向こうは、おそらく大黒ふ頭の端っこだったのだろう。
「海の向こうには他の国がある」とは、たしか保育園の先生から聞いたのだ。
目の前、手の届く範囲のことを、うんと遠いところだと思っていたことが、昔、あった。
三月は、思うことの多い月だ。
ぶり返すように肌寒いときなんか、どうしても会えないひとのことを考えてしまう。
思い出して、思いを馳せることで、ああ忘れていないな、と確認しているみたいだ。
海から離れて、もうずいぶん経つ。
今年の夏は、タオルを持って海へ行こう。